[宇宙への芸術 的アプローチ]
NASA研修報告会


NASA2002
2006年の完成をめざして建設が進められている国際宇宙ステーション (International Space  Station = ISS)  は、人類がはじめて宇宙に持つ恒久的な活動拠点です。 ISSは、110m×88m というサッカー場ほどの大きさを持つ史上最大の宇宙建造物で、高度約400kmの軌道上を90分で地球を周回します。 ここには日本の実験モジュール「きぼう」も組み込まれます。 ISSの建設に向けての日本人宇宙飛行士の活躍もよく知られています。 ISSには最大7名の宇宙飛行士が 3〜6ヶ月滞在し、通信、天体や地球の観測、各種の材料科学・生命科学の実験や研究開発など、 さまざまな理工学的研究を行ないます。 また同時に、宇宙環境における人間の精神的活動のあり方や宇宙時代における人類の新たな自然観や生命観を探る人文社会科学的研究も行われます。 その中には当然、芸術的観点からのISSの利用や研究も含まれます。
私たち 「宇宙への芸術的アプローチ (Artistic Approaches to Space = AAS)」 研究グループは、宇宙環境における芸術の意義と可能性をさぐるべく、2001年度から宇宙開発事業団と共同研究に取り組んでいます。 それ以前にも、AASでは、スペースシャトルに搭乗する日本人宇宙飛行士への芸術実験の提案や彼らとのインタビュー、 さまざまなシンポジウム・研究会への参加を行なってきました。 「MUSE計画」と称されるAASの実践的研究は、微小重力や閉鎖空間という宇宙環境の特殊性を活かした芸術表現の可能性をさぐるだけでなく、 さまざまな問題を抱えたこの地球という惑星の上での芸術と人類のあり方を再考することにもつながっています。
AASでは、この夏、アメリカのヒューストンとフロリダのケープ・カナベラルにあるNASAの関連施設を訪れ、 宇宙開発の現場の状況視察や宇宙飛行士の方々との面談を行なってきました。 今回の報告会では、宇宙開発事業団の共同研究者をゲストに迎え、 このNASA研修の内容を視覚的なドキュメントとともに紹介します。



2002年11月8日[金]  16:30−18:30
京都市立芸術大学大学会館
入場無料
京都市西京区大枝沓掛町13-6  TEL: 075-334-2301 (彫刻研究室)

ポスター: JPEG  /  PDF
リーフレット: GIF  /  PDF



京都市立芸術大学AASメンバー
 福島敬恭 (彫刻)
 野村 仁 (彫刻)
 中原浩大 (彫刻)
 松井紫朗 (彫刻)
 砥綿正之 (構想設計)
 池上俊郎 (環境デザイン)
 藤原隆男 (宇宙物理学)
 井上明彦 (造形計画)


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