人類がはじめて宇宙に持つ恒久的な活動拠点である国際宇宙ステーション
(ISS) は、自然科学・工学分野のさらなる研究開発を促すだけでなく、科学技術と芸術 そして人文諸科学の“総合”を通じて、地球の生命と文明に対する新たな視点や 宇宙時代における人類の新たな自然観・生命観を形成していく契機になると思わ れます。私たち「宇宙への芸術的アプローチ(AAS=Artistic Approaches to Space)」研究グループは、それを促進する一つの方法として、"MUSE計画"を実 行しています。この計画は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)および宇宙飛行士の 方々と連携して、宇宙における芸術表現の意義と可能性、条件と方法を研究し、 ISSの日本の実験モジュール「きぼう」を核とした宇宙環境における芸術プロジェ クトの実現をめざして、具体的な提案と創作実践を行う共同研究プロジェクトで す。微小重力や閉鎖環境、地球や宇宙に開かれた新たな視野という宇宙環境の特 性は、私たちの感覚や知覚、認識や価値観を変え、リアリティを変容させ、人間 の生活様式や行動の変化を導くでしょう。それに対応して、人間の芸術表現やコ ミュニケーションの意義を原点に立ちかえって検討し、知性と感性の新たな結び つきの中から、宇宙で活動する人々にとってだけでなく、地上に生きるわれわれ にとっても意義ある宇宙文化の創造を探ることが求められます。今回、JAXAの宇 宙飛行士である星出氏を迎え、これまでのJAXAとの共同研究についての報告会を 行うことになりました。多くの方のご来聴をお待ちしています。 プログラム 開会 14:00 講演 14:20-14:50 星出彰彦氏:宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士 星出彰彦氏のプロフィール 研究報告 15:00-16:00 微小重力環境の「ライナスの毛布」―security blanket― 宇宙における居住環境について 微小重力下における液状物質の造形実験 「手にとる宇宙」 「宇宙庭」 KOKORO Project ワークショップ ディスカッション 16:20-17:20 「宇宙のこころ、地球のこころ」 主催:京都市立芸術大学、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 2003年12月20日[土] 14:00−17:20 京都市立芸術大学大学会館 入場無料 京都市西京区大枝沓掛町13-6 TEL:教務課 075-334-2220 交通 ポスター: JPEG / PDF リーフレット: JPEG / PDF |
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報告会の模様は JAXA のサイト に掲載されています
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